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【基礎内容】受精機構について

当院では胚が凍結できた周期に、患者様に↓のような紙をお渡ししています。

ここに書いてある『正常受精』とはどのようなことなのか、受精機構の説明をもとに採卵後から凍結までを含めて説明したいと思います。

   

まずは、採卵された後から、精子と出会う前の培養中に起こっていることを説明したいと思います。

下の図のように、採卵された卵子には、受精が出来るMⅡの卵子の他に未熟であるGVやMⅠが取れることがあります。これらGVやMⅠの卵子を前培養することで成熟を促しICSIではMⅡの卵子に施行しています。

   

次はMⅡの卵子に精子が入って、受精するところを説明します。

精子は媒精(精子と卵を出会わせること)後、約2時間で卵子に侵入します。その後約3時間で第二極体を放出し、約6時間で雌雄2前核が形成されます。

   

精子が入るところから受精する過程までをもっと詳しく説明すると下記になります。①先体反応②透明帯通過③精子細胞膜と卵細胞膜と融合④雌雄前核の形成⑤受精の成立…

   

①・②・③

精子の頭部が変化(先体反応)し、そこからヒアルロニダーゼという酵素を放出して顆粒膜細胞(卵の周りについている細胞)を溶かします。その後、精子が顆粒膜細胞の内側の卵子の「殻」の部分(透明帯)を通過し、精子が卵子内に入ります。→ICSIの場合はこの現象がありません。不動化(動きを止めた)精子は直接、卵細胞質内に注入されます。しかし、卵子の活性化は起こるので④に続きます。

精子核は核膜が崩壊膨大して雄性前核になります。卵子は、第二減数分裂が再開し、半分の染色体部分に核膜が形成され、雌性前核となります。もう半分は、第二極体として放出されます。

第二極体の存在と前核が2個あることを確認し、『正常受精』としています。

前核が3個以上となったり前核が1個になった場合は『異常受精』としています。

   

最後に、培養中のインキュベーター内での受精卵成長過程を説明します。

(採卵した日を0日としています)



1つの細胞であった受精卵は分割し、2、3、4…と細胞を増やしていきます。その後、8細胞期の後期から桑実胚において、割球がお互いにくっつき割球の境目がなくなります。

胚盤胞は、収縮と拡張を繰り返しながら透明帯の一部を溶かし、透明帯から孵化を開始するようになります。(当院では、胚盤胞になった胚は凍結しています。)

以上が、採卵後から胚盤胞までの過程です。

当院では、凍結できた胚盤胞の映像をUSBに入れてお渡ししています。上記の画像のような胚の状態がご覧になれると思います。

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