横浜、みなとみらい、不妊治療、メディカルパーク横浜



培養室ブログ
2021.05.08

【基礎内容】男性不妊について

今回は男性不妊症についてお話します。

  

 近年では挙児を希望するカップルの15%が不妊症であり、その原因は男性のみが24%、男女ともが24%で、約半数は原因因子が男性側にあります。病因は大きく造成機能障害、精路通過障害、性機能障害の3つに分けられます。

  

◎造成機能障害

精液検査により精子数の減少や運動率が低下する乏精子症や精子無力症、精子奇形症のことを指します。いずれの場合も正常な良好運動精子数の低下により卵管内の精子にたどりつけない、もしくは卵管内で受精出来ないことが本態です。

  

◎精路通過障害

精子は精巣で作られたあと、精巣上体、精管を通って尿管に至ります。この精路が先天的、炎症、パイプカットや鼠径ヘルニアなどの手術で障害された状態のことを指します。膀胱内に精子が射出される逆行性射出という病態もあります。

  

◎性機能障害

性機能障害には勃起不全(ED)と性交障害があります。性交障害には、マスターベーションは可能であるが性交が不可能な場合と、性交が可能であるが射精に至らない場合があります。性交障害はストレスや疲労、飲酒、加齢が原因ですが、近年は若年化しており、若者の性欲の低下が社会的な問題となりつつあります。

  

 3つのうち最も多いのは造成機能障害であり、男性不妊症の80%を占めています。

精巣内で精原細胞から母細胞(精子)までの分化に障害をきたした状態で、乏精子症や無精子症などを呈します。

 精液検査におけるWHO(世界保健機関)が公表している基準値があります。

 精液1mL中に存在する精子の個数がおよそ1,500万以下である場合を、乏精子症としています。また、精液中に精子がいない状態のことを無精子症といいます。一般男性の100人に1人は無精子症であると言われており、その割合は決して少なくありません。多くの男性は「精液が出ているから大丈夫」と思いがちですが、精液中に精子が含まれていなければ自然妊娠することはできません。

 ただし、精液検査は誤差範囲が大きく、精子形成自体も74日間かけて行われるため、複数回の検査が推奨されています。

  

 当院では初診時での精液検査も可能です。

また元町宮地クリニック、横浜市立大学附属病院泌尿器科と連携しておりますので、紹介が可能となっております。泌尿器科の先生の中でも、男性不妊に精通していらっしゃる先生は少ないです。

治療し、少しでも良い精子を用いることで良い授精、良好胚獲得に繋がります。もし所見不良だったとしても網羅的に治療できるので安心して頂ければと思います。

 何かご質問等ございましたらお気軽にお申し付けください。