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培養室ブログ
2020.11.16

【お知らせ】タイムラプスユーザーディスカッション

 ビルの法令点検が無事に終わりました。通院される患者様にはご迷惑をおかけしておりましたが、改めて採卵が開始となります。宜しくお願いします。

  

 少し空き時間ができましたので、培養器メーカーの方へ足を運ばせていただきました。タイムラプスインキュベーターのユーザーディスカッションを行う事が目的です。当日は首都圏含む5施設の培養士の方々とディスカッションをさせていただき、貴重な情報を持ち帰る事ができました。

  

 ここでタイムラプスインキュベーターについて改めてご紹介したいと思います。初診でいらっしゃる患者様や、お電話等で「培養器はタイムラプスを使っていますか?」と問い合わせをいただく事があります。インキュベーターとはお預かりした卵を管理する(育てる)機械の事です。タイムラプスインキュベーターを簡単に示すと以下の図のようになります。

 24時間培養器内の卵達を「タイムラプス撮影しながら育てている」と思って下さい。詳しくは過去ブログ《インキュベーターのお話》を参照ください。

 多くの施設でタイムラプスインキュベーターが導入されはじめ、治療成績の向上が報告されています。

 メリットは言い出したらキリがありませんが、1ユーザーである我々としては「機会損失を防ぐ」という事が大きなメリットと感じています。図にも示したように卵の状態は常に変化します。

 治療に用いる卵のベストなタイミングを文字通り「常に監視できる」という事はとても大きなメリットです。1人1人、1つ1つの卵は当然個性があり、成長の仕方・キャラクターが違うからです。大切な卵の状態が気になるけど見れない…現場に常駐できるスタッフの時間も限りがある…そんなジレンマを解消してくれています

  

 まさにタイムラプスインキュベーターがスタンダードになりつつある印象を受けました。しかし運用方法は各施設様々であり、ディスカッションの中から細かいノウハウも確認する事ができて、これからより良い形になっていくと感じました。

 余談ですが、現在当院ではタイムラプスインキュベーターによって成長した卵に対し、培養器が妊娠する可能性について採点するという機能があります(妊娠予測モデル/KIDScore)。現在、海外の体外受精データのディープラーニングによって、こちらのAI機能をバージョンアップさせる準備をしているそうです。

 高精度な医療現場になっていく事は好ましくはありますが、段々私たちの仕事も機械化によって代替されていくのかもしれません。

  年末へ向けて、今回の経験を現場へ落とし込み通院される皆様の期待に少しでも応える事ができるよう頑張っていきたいと思います。