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縫合・結紮手技

縫合・結紮とは、縫い合わせ、糸を結ぶことを指しますが、重要な手術手技のひとつとなっております。まさにお裁縫のようですが、手術用の糸で血管を縛り止血したり、切開した部位を縫い合わせたりする技術です。医学生の試験にもこの手技が入っておりますが、学生の間はその手技がどのようなもので何が大切か、が最低限わかっていれば良いため、細かな技術までは問われません。よって、国家試験合格後、医師として外科系の科を目指す時にこの“糸結び”を練習することになります。私も不要になった糸を手術室から頂いてところかまわず糸を結んで練習した記憶があります。皆そんな感じですので、医局の机や椅子が結んだ糸だらけ、なんてこともありました。

さて、特に繊細な手術においては手で結ぶのでさえ細かな手技が要求されますので、経験を積んだ外科医でも糸結びの練習は欠かせません。その縫合・結紮を腹腔鏡下手術で行うためには手で結ぶのとはまた違ったテクニックが必要ですので、こちらも修練が必須となります。もちろん、自動吻合器などの登場によりより簡便に正確で安全な縫合が可能となってきておりますが、それでも基本的な手技として、この縫合・結紮は欠かすことが出来ない技術なのです。特に婦人科領域において、例えば子宮筋腫の手術では、筋腫の位置、大きさなどが千差万別であるため、その状況に応じて筋腫を核出した後の創面を正確に縫合しなければなりません。術後にめでたく妊娠した際、子宮破裂のリスクが高くなってしまいますので、繊細な縫合技術が求められるのです。

このように縫合・結紮は基礎的かつ、重要な手技であるため、外科医はその修練に励まなければなりません。日本内視鏡外科学会では、定期的に縫合・結紮講習を行っており、参加される先生方はご自身の技術向上に努めていらっしゃいます。私も年に何回か講師として参加しておりますが、婦人科ならではの縫合技術は研修される先生方に何かしらお役に立っているようです。逆に、私にとっても他科の先生方の手技を目の当たりにするのは刺激にもなりますし、自身の技術向上にもつながっております。まさにお互い切磋琢磨です。

外科医が一堂に会し、一生懸命、縫ったり結んだりしているのは微笑ましいと感じることもあるかもしれませんが、その努力の成果として安全な手術が存在しているのです。

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