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【設備技術紹介】タイムラプスインキュベーターでの培養について

 新年明けましておめでとうございます。

 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 当ブログでは引き続き、情報を発信していきますので、参考にして頂ければと思っております。

 2021年10月より横浜院のタイムラプスインキュベーターが2台に増えました。

 当院では、いくつかあるタイムラプスインキュベーターのうちVitro life社の「Embryo Scope+」というインキュベーターを使用しています。

 以前本ブログにてタイムラプスインキュベーターについてご紹介いたしましたが、今回は患者様からお預かりした胚がどのようにインキュベーターに格納されているかもう少し詳しくご紹介していきたいと思います。

 採卵当日、午前中に患者様からお預かりした卵子・精子は通常媒精(IVF)または顕微授精(ICSI)を経て、17時ごろ「Embryo Scope+」に格納されます。

 IVFまたはICSIの終わった胚は、「Embryo Scope+」専用の培養ディッシュ「Embryo Slide+」に移されます。

「Embryo Slide+」には16個のくぼみがあり、このくぼみ1個に1つずつ胚を入れていきます。例えで言えば、アパートのような16個の部屋があり、1つの部屋に1個の胚が入っているイメージです。こうすることで、培養中の胚が自由に移動してカメラの視界外に出て撮影できなくなることを防ぎます。また部屋には番号が振ってあるため、どの部屋の胚がどんなふうに発生していくかを経時的に見ることができるようになります。

 下記のくぼみを含めた写真の緑線で囲まれた部分には培養液が満たされ、さらにその上からミネラルオイルでカバーします。インキュベーターの内部は体温と同じ37℃になっていますが、オイルで培養液をカバーすることで水分の蒸発を防ぎ品質を保ちます。

 写真にある矢印の部分には採卵した患者様のお名前が入っています。その下の2次元バーコードにはお名前の他にID・採卵周期・何個の胚が「Embryo Slide+」に入っているか、など様々な情報が書き込まれています。

 胚培養士2名によるダブルチェックの後、各部屋に割り振られた胚たちは、いよいよ「Embryo Scope+」に格納されます。ここで「Embryo Scope+」がバーコードの情報を読み取り、機械によるトリプルチェックが入ります。胚培養士と「Embryo Scope+」両方の確認が入ることで、患者様の取り違え事故等が起こらないよう厳重に管理されています。

 格納された胚は採卵日から7日間培養されます。採卵日から4日目になると、順調に発生した胚は徐々に胚盤胞になり始めます。個々の胚によって胚盤胞になる時期が異なるため、最適なタイミングで凍結するには何度も胚を観察する必要があります。ここでインキュベーターから取り出さずに画面上で胚の観察ができるのはタイムラプスインキュベーターの大きな強みとなります。 当院では全症例をタイムラプスインキュベーターで培養しています。胚盤胞凍結をされた患者様には、凍結胚のタイムラプス画像をお渡ししていますので、ご覧になっていただけたらと思います。ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

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