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【基礎内容】精子凍結・融解について

今回は、『精子凍結・融解』について説明します。

精子凍結とは

TESE(精巣内精子採取術)や射精して採れた生きた精子を保存液で処理し、-196℃の超低温(液体窒素)で保存する技術です。

安全面について

凍結融解精子を用いて生まれたお子様は、新鮮精子を用いて生まれたお子様と比べて、発育状態に差が出たり、先天奇形などの異常の頻度が高くなるという報告はありません。
1952年にイギリスのC.Polgeらによるウシの凍結精液によるウシ人工授精の成功以来,先進諸国では目覚ましい発展を遂げています。凍結保存精子によるヒト妊娠例は1954年から報告されており(AID)、比較的古くから行なわれている方法でもあります。

精子の凍結による影響

凍結→融解をすることにより精子の運動率(蘇生率)は一般的に元の運動率の50~80%に低下します。
これは主に精子尾部の断裂による前進運動の低下です。
しかし、運動率が低下してしまっても蘇生した活発な精子を再度回収・選別して治療に用いるため、結果としてはあまり影響しません。

適応する人         

  • 抗がん剤を使った治療では精子減少症や無精子症などの弊害が出やすいので、治療開始前に精子の凍結保存を行っておく場合
  • 採卵日や人工授精の日に男性の都合で当日不在だったり、体調不良だったり、その他ストレスなどで精子を用意できない場合
  • 精子の濃度や運動率が悪く、1回の射精で人工授精に使うことができない場合
  • 閉塞性無精子症と診断されたが、精路の再建が出来ず射出が不可能な場合
  • 非閉塞性無精子症で精巣または精路から精子回収が可能な場合で精巣内精子を回収(TESE)して顕微授精に備える場合

方法                                           

  1. 射精後30分以上経った精液に精子洗浄液を加え洗浄します。
  2. 精液に凍結保存液を混ぜ合わせ専用のチューブに入れます。
  3. 液体窒素のタンクで保存します。

①~③を絵で表したものになります。

保存期間・取り扱いについて

凍結保存期間は1年間となります。したがって、期間を更新される場合は期日までに更新手続きをお願いしています。原則、1年以上管理料が未納となった場合は破棄させていただきますのでご注意ください。また、精子凍結の期限は該当する男性の生存期間までとなります。奥様やご家族の希望がある場合でもご本人様の同意が得られなければ凍結を継続することはできません。

費用

精子凍結22,000円(初年度の精子凍結管理料を含む)
精子凍結管理料38,000円(1年後から発生)
☆精子融解17,000円

精子融解について

凍結してある精子を液体窒素より取り出し、37℃のお湯につけて融解します。融解後に培養液で洗浄して、凍結保護剤を取り除きます。その後、人工授精や体外受精に用います。

凍結によって精子の運動性は落ちますが、ご主人が不在の時や病気の場合に使いたい時まで取っておけることが出来ます。ヒトでは23年前の凍結保存精子からの出産例も報告されていました。

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